アゲハの一生

さんしょうの はに あげはの めすが

たまごを うみに やってきました。

あげはは はらを まげて

ひとつの はっぱに ひとつずつ

たまごを うんでいきます。

 

1しゅうかんぐらい たつと

たまごから ようちゅうが はいだしてきました。

ようちゅうは すぐに たまごの からを たべはじめました。

さいしょの たべものです。

 

ようちゅうは さんしょうの はを もりもり たべて

すこし おおきく なってきました。

おおきく なると からだの かわが きゅうくつに なってきます。

そこで ようふくを ぬぐように かわを ぬぎはじめました。

だっぴです。

ようちゅうは 4かいめの だっぴを すると からだの いろは

くろから みどりいろに かわります。

 

ようちゅうには はちや とりなどの おそろしい てきが います。

そこで あげはの ようちゅうは あたまから 

くさい においの でる つのを だして あいてを おどろかせます。

 

じゅうぶんに せいちょうした ようちゅうは 

はを たべるのを やめると

きから おりて どこかに あるいていきます。

あちこち あるきまわると

やがて ちかくの きの えだに のぼっていきます。

きにいった ばしょが みつかると

くちから いとを だし からだを えだに くっつけます。

あくるひ ようちゅうは だっぴを して

さなぎに なりました。

 

2しゅうかんぐらいたつと

さなぎの いろが すこしずつ かわってきました。

いよいよ うかの ときが やってきたのです。

さなぎから でてきたのは すっかり すがたをかえた

あげはの せいちゅうです。 

 

せいちゅうに なったばかりの あげはは

まだ からだが やわらかく

はねも ちぢまっているので

とぶことは できません。

しばらくすると

ちぢまっていた はねも のびてきました。

まもなく とべるように なるでしょう。

 

せいちゅうに なった あげはは

すがたも くらしかたも

ようちゅうの ときとは まるで ちがってきます。

 

せいちゅうの えさは はなの みつです。

おおきな はねを はばたいて はなから はなへ とびまわり

すとろーのような くちで はなの みつを すいます。 

 

ぶじに せいちゅうに なった あげはにも

おそろしい てきが たくさん います。

くものすに ひっかかったり

かまきりなどに つかまって

たべられてしまうことも あります。

 

あげはは ふらふらと きままに とんでいるように みえます。

でも よく みていると くうちゅうに みちが あるように

きまったところを とんでいるのが わかります。

これを ちょうどうと いいます。

 

ちょうどうを とびまわる あげはにとって

なにより たいせつなことは

おすと めすが であうことです。

おすは めすを みつけると

じぶんが おなじ しゅるいであることを

つたえるように とびまわります。

 

めすに きにいられると

2ひきは こうびを します。

 

こうびをおえた めすは

はなの みつを たっぷり すってから

たまごを うみに でかけていきます。

しょくそうを みつけると

しょっかくで においを かぎ

まえあしで たしかめます。

それから はのうらに

ていねいに たまごを うみつけていきます。

 

ぶじに たまごを うみおえた めすは やがて しんでしまいます。

ありたちが しんだ あげはを みつけると じぶんの すに はこび

えさに しました。

 

ふゆが ちかづいてきました。

ようちゅうは せっせと はっぱを たべ

いつのまにか

さなぎに なっていました。

ふゆの じゅんび かんりょうです。

 

こうして あげはは さなぎの すがたで

はるの くるのを まちます。

はるに なれば また

せいちゅうの すがたで

とびまわることでしょう。 

 

【出 典】 ちょう あげはの一生
【文・絵】 得田之久
【発 行】 株式会社 福音館書店

 

 

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